つれつれ日誌

宇宙やITベンチャー、経済情勢、国内外社会、歴史、1歳半の息子育児、自身の不眠症、等々について徒然書いていきます。

【不眠症とは】不眠症を自覚してからの焦りと睡眠導入剤との出会い【デパス】

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不眠症を自覚してからの焦り

前の記事で書いた通り、一気に不眠症のスパイラルにはまっていった私ですが、「このままでは仕事がろくに出来ない」「寝れない状態は何かもっと深刻な病気を併発するのではないか」といった焦りが毎日心を支配していました。

職場でも明らかに調子が悪い日が多かったと思いますし、同僚や家族にも「体がだるい」「眠れない」と漏らしてしまってたことがあり、心配をかけてしまっていました。(吐露しなければ一人で抱えきれなかったということもありますが・・)

とにかくどうにかして寝れる方法はないかとインターネットで色んな情報を漁りました。カフェインを控えるとか朝日をしっかり浴びるとか、様々な方法があり、いくつか試してみたのですが自分には全く効果がありませんでした。(このことも別に書いてみたいなと思います。)ですが一つの学びとして、不眠症にはいくつか種類があることが分かりました。

不眠症の種類

一般的には不眠症には以下の4種類があると言われています。(不眠症は厳密には眠れないこと自体が病態の原発性不眠と、何らかの原因によって不眠が引き起こされる続発性不眠に大別されます。)

入眠障害

ベッドに入ってもなかなか寝付けない状態。眠りに入るまで30分~1時間以上かかる。

中途覚醒

一旦眠りについてから、翌朝起床するまでに、夜中何度も目が覚めてしまう状態。

熟睡障害

眠りが非常に浅く、睡眠時間自体は取れているものの、熟睡感が得られない状態。

早期覚醒

希望する時間、あるいは通常の2時間程度前に目が覚めてしまい、再眠できない状態。

 

【参考】

これらを図示すると以下のようになります。不眠症をその症状(=性質)を軸に分類した場合には以下のようになりますが、罹患期間を軸にした分類の仕方もあるかと思っています。

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罹患期間を軸にした不眠症の種類

上述した罹患期間を軸にした分類ですが、以下のようなるかと思います。

  • 一過性不眠・・・数日のみの不眠症
  • 短期不眠・・・・1~3週間持続する不眠症
  • 長期不眠・・・・1か月以上続くような不眠症

一過性不眠は海外旅行や時差、もしくは重たい試験等に対する緊張により、正常な人が一時的に罹る不眠症を指しており、短期不眠は一過性不眠より少し長めの1週間以上~1か月未満の不眠を指しています。長めのストレス(親族との死別等)や仕事・家庭のトラブル等が原因となることが多いようです。そんな中でも長期不眠は本格的な不眠であり、更に3つの呼び名があります。

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不眠症の罹患期間で分類した場合(私の「精神生理性不眠症」を赤くしています。)

精神生理性不眠症って?

長期不眠は精神的緊張や不安によって引き起こされる不眠で、「一次性不眠症」「精神生理性不眠症」「神経性不眠症と名が付けられています。いずれも慢性的に精神的な緊張状態や不安状態にあること、そして、何らかの条件付け(=条件反射)の2要素がトリガーとなり、本格化していきます。(厳密に言えば、精神生理性不眠症①学習された睡眠妨害連想と②身体化された緊張を特徴とする、心理的要因を契機とした睡眠障害と国際的な診断基準で定義されています。)

以下に引用する文章中にあるように、私もまさに「寝なくては」と睡眠を意識しすぎることで、習慣的に脳を緊張状態に持っていってしまっていました(度々過去形で書いてますが今も完治出来てはいません(・・;))。精神生理性不眠症とは長期不眠の中でも「寝られなかったらどうしよう?」とか「今日こそは寝てやる」といった不安や焦りに起因する不眠症のことを指すんですね。

個人的な分析ですが、完璧症や心配性の人はこの症状に陥りやすいのではと感じています。

不眠の原因となる条件づけとは、今晩は眠らなくてはと努力すればするほど眠れなくなることがあるように、毎晩眠れるかどうかを心配することが不眠の要因になる。すなわち眠ろうと意識的に努力することで神経が興奮して中枢神経系に覚醒状態がおこり、かえって眠れなくなるという悪循環を繰り返し、ますます眠れなくなる。しかしこのような人もテレビを見たり、読書をしていると自然に眠くなることがある。このような精神生理性不眠の人の中には、実際以上に不眠に対してこだわりが強く、不眠を強く意識して悩み訴える場合が多い。生活指導や睡眠薬を用いた治療が行われる。

 平成11―13年度厚生労働省精神・神経疾患委託研究費
睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究」
(主任研究者 国立精神・神経センター精神保健研究所内山 真)をもとに整理

引用先:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/s0331-3a.html

また、精神性不眠症の特徴として睡眠時間を過小評価しているということが挙げられます。実際には感じているよりも多くの時間寝れているにも拘わらず、翌朝起きた際に「また寝れなかった」と感じてしまっているということです。この特徴は私にもドンピシャに当てはまります。寝れないと感じた日は決まって奥さんに「また寝れなかった」と不満を漏らしていましたが、たまに「え?昨日は割とすぐ寝てた気がするよ?」と指摘されることがありました。でも今に至るまで、その言葉を「あ、そうなんだ」と100%素直に受け入れることは出来ていません(笑)

「精神生理性不眠症」という言葉はまだ市民権を得ていないですし、情報も多くはありません。以下の病院のページでは非常に詳しく丁寧に解説がされており、私自身も理解が深まりました。こういった解説ページはいつでも病院に行けるわけではない自分のような社会人にとっては貴重ですね。これまで浅草のメンタルクリニックに通っていましたが引っ越して新橋も近くなったのでこちらのクリニックを試してみようかな・・クリニックの選び方についても別記事に出来る内容だな~~

www.sleep-mental.com

こうして体系的に理解することも意外といいなとブログ初めて感じ始めています。自分の症状を客観的に捉えられることになるので。これも認知療法の一種とも言えるかなと思いますが、認知療法云々についてもまた別記事に起こしてみたいです。

不眠症を打ち明けるまでの葛藤

ところで、当時付き合っていた彼女(今の奥さん)には既に「とんでもないくらい寝れない」と打ち明けていましたが、私はお調子者で通っていたので友人や同僚には「不眠症なんだ」と伝えることが割と億劫でした。「不眠症になってしまうような弱い奴」と見られたくないという気持ちも強かったと思います。

ですがやはり夜メシや飲み会で一緒に時間を過ごすことも多くあり、信頼できる奴らだった上、「寝れない状態を打ち明けることで何かしらスッキリするかも」とも思い、軽く不眠症のことを話してみました。返ってきた反応は少し残念でした(笑)

残念な反応

不眠症のことを話すと「大変やな」程度で皆まったく意に介さないんですね(笑) これはちょっと残念でした(*_*)

でもそれは当然かなと思います。少し前まで自分も「寝ること」を意識したことはほとんどなかったですし、不眠症の人も周りにいなかったので、それがどれほど辛くてキツイことか想像すらしたことがありませんでした。人は認知できないことには共感できないので、彼らの反応は至極当然なことではあります。

打ち明けるにつれて心配してくれる人も多くいましたが、やはりこればかりは経験者同士でしか本音を語り合うことは出来ないなと痛感しましたし、自分自身でどうにか解決していくしかないという思いに至りました。

それからは冗談交じりに自分の寝れないことをネタにするものの、家に帰ると笑いなど一切なく藁にも縋る思いでネットに掲載されている対処法を1つずつ実践していきました。でもどれもほんとに全く効かない!!当たり前です。対処することで「今日は〇〇をしたから寝れるな」とより睡眠を意識してしまうので・・これにはほんとに参りました。

そこで辿り着いたのが睡眠導入剤でした。

初めての睡眠導入剤

始めて手にした睡眠導入剤デパスでした。この睡眠導入剤についてはまた明日か明後日新しい記事として書き起こしてみたいと思います。もう少しデパス睡眠導入剤について調べてみたいと思うので。

 

それではまた!